【インタビュー:株式会社Spicelink様】広告品質を守る仕組みを、広告主への提供価値に。クライアントの信頼とブランドを守り抜く「運用のインフラ」
(写真左から)
Momentum株式会社
セールスグループ 安東 亮平
株式会社Spicelink
代表 高田 基以 様
Momentum株式会社
セールスグループ 吉野 光
インタビューについて
デジタル広告は、広告主の課題解決に直結する重要なマーケティング手段です。一方で、広告が意図しないサイトに掲載されることによるブランド毀損や、不正なトラフィックによる広告費の流出など、配信品質に関わるリスクも存在します。
株式会社Spicelink(以下、Spicelink)様は、ブロックチェーン事業とデジタルマーケティング事業を展開し、広告コミュニケーションやクリエイティブ制作、サイト構築など、クライアントの課題に応じた支援を行っています。
同社では、2022年頃からクライアントに対しアドベリフィケーション対策の提案を続けてきました。今回、Googleディスプレイ広告において「Web Unsafe List」を活用し、提供する広告品質管理体制をさらに強化しています。
本記事では、代表取締役である高田基以様に、アドベリフィケーションへの課題意識、Momentumを選定した理由、導入後の運用、そしてAI時代における今後の広告品質管理について伺いました。
株式会社Spicelinkについて
貴社の事業内容と、デジタル広告が果たす役割についてお聞かせください。
Spicelinkでは、ブロックチェーン事業とデジタルマーケティング事業を展開しています。デジタルマーケティング事業においては、広告コミュニケーションからクリエイティブ制作、サイト構築まで、クライアントの課題解決に向けて包括的な支援を行っています。
デジタル広告は、クライアントの課題解決を支援する上で重要な手段の一つです。だからこそ、成果を追求するだけではなく、どのような環境に広告を届けるのか、その品質まで含めて考える必要があると捉えています。今回の取り組みでは、広告主のブランドや露出面に配慮した広告運用を実現するため、アドベリフィケーション対策を具体的な運用へ組み込みました。
アドベリフィケーションへの課題意識・背景
アドフラウドやブランドセーフティの問題に注目し始めたきっかけを教えてください。
私は2022年頃から、主にクライアントへ提案を行う立場でアドベリフィケーションに関わってきました。デジタル広告では、アドフラウドの被害や不適切なサイトへの掲載リスクが常に付きまといます。以前、クライアントにそのリスクをお伝えした際、驚かれることも少なくありませんでした。
アドベリフィケーションは、企業規模だけで必要性を判断すべきではありません。企業や店舗の規模に関わらず、ブランドは日々の積み重ねによって長い時間をかけて築かれるものです。それが不適切な広告配信によって損なわれる可能性がある以上、すべての広告主にとって避けては通れない重要なテーマだと考えています。
企業ブランドを守る上で、どのような危機感や問題意識をお持ちでしたか?
Spicelinkでは、IPコンテンツやメディア関連、チケット販促など、ブランドイメージが非常に重要な案件を多く支援しています。広告に登場する人物やコンテンツの価値を毀損させないためにも、配信先の管理は不可欠です。不適切なサイトへの広告掲載は、広告費の損失だけでなく、クライアントとの信頼関係すら揺るがしかねません。
こうした案件を支援する中で、クライアントから要望が出る前に、先回りして安全性を高める提案を検討しました。世の中のリスクとそれに対する対策を説明し、配信先を適切に制限したいと伝えたところ、非常に高く評価していただきました。
地方を含め、広告主にアドベリフィケーションに関する情報が十分に届いていないケースもあります。また、広告予算が限られる場合には、対策費用に対する効果を考えて導入を見送る判断も起こり得ます。
一方で、広告主が複数の代理店を利用する中では、アドベリフィケーション対策を実施していること自体が、代理店としての差別化につながります。広告運用を任せていただく立場として、成果だけでなく、広告が掲載される環境まで管理していることを伝えられるのは、大きな提供価値だと思います。
対策を検討するにあたり、どのような議論や合意形成がありましたか?
社内では、クライアントの要望を待つのではなく、こちらから品質向上を提案することが重要だと結論づけました。そこで、広告配信先を適切に制限し、安全性を高める仕組みとして、Momentumの「Web Unsafe List」を導入する方針を固めました。
実際に提案したところ、クライアントからも好評でした。対策が講じられていることが安心材料となり、広告の品質について同じ目線で議論できるようになりました。今では、より良い運用を一緒に進める関係が築けています。
広告運用においてAI活用が進む一方で、アドフラウドやBotなど、不正を行う側のコストも低下しています。対策を始めるのに遅すぎることはありません。むしろ今こそがスタートラインであり、積極的に取り組むべきフェーズだと捉えています。

Momentum選定の理由
Momentumを導入した最終的な決め手は何でしたか?
サービス品質についても、広告主に自信をもって提案できることが重要でした。Momentumからは、DSPやSSP、アドネットワークなどの広告配信事業者向けに、広告入札前にリスクを確認するPre Bid実装サービス「HYTRA API」を提供していること、その仕組みの中で広告掲載面を日々大量に解析していることを説明していただきました。
入札前の解析データをもとにWeb Unsafe Listが構築されていると知り、日々変化する広告環境のリスクを即座に配信非推奨リストへ反映できる仕組みに納得しました。背景にあるデータとアルゴリズムが見えたことで、クライアントに対しても説得力のある提案ができると感じています。
また、既存の広告運用に組み込みやすく、導入ハードルが低かったことも決め手です。自社のみで広告面のリスクを完全に把握するのは困難です。専門事業者の知見と仕組みをレバレッジすることで、必要な対策を無理なく開始できると判断しました。
導入への期待と現在の活用状況
現在の運用状況や、ダッシュボード・レポートの使い勝手はいかがですか?
現在はGoogleディスプレイ広告でWeb Unsafe Listを利用しています。利用頻度の高いGoogle広告において、配信面の最新リスク状況が日々更新され、自動的に広告アカウントの設定へ反映される点は非常に強力です。
API連携により、運用担当者の設定負荷を抑えながら、常にリスクの更新に合わせた環境を維持できます。一定の品質が担保された状態で広告運用を行えることは、大きな安心材料です。
ダッシュボードも直感的で、必要な情報を容易に確認できています。

Momentumのサポート体制についての印象をお聞かせください。
オンボーディングから手厚くサポートしていただき、初期設定も非常にスムーズでした。専門性の高い領域ですが、導入時に押さえるべきポイントを的確に支援いただいたため、迷うことはありませんでした。
実際に活用してみて感じるメリットはありますか?
最新情報を反映したリスト適用や、API連携による除外設定の自動化など、期待していた機能面でのメリットは十分に享受できています。
広告運用を開始したばかりですので、具体的な数値効果についてはこれからレポートで検証する段階です。
今後、レポートを通じて配信傾向を分析し、クライアントへの説明やさらなる改善へつなげていきたいと考えています。
導入による意識の変化と今後の展望
サービスを導入したことで、社内のデジタル広告に対する意識や安心感に変化はありましたか?
AIを活用したアドフラウドやMFA(Made For Advertising)サイトなど、新たなリスクが台頭しています。広告運用を取り巻く環境が激変する中で、こうした情報を継続的にアップデートしていく必要性を強く感じています。
アドフラウド対策は、単に広告費の無駄を省くためのものではありません。不正なトラフィックが成果データに混入すると、運用の判断や最適化アルゴリズムを誤らせ、売上に悪影響を及ぼす可能性すらあります。
今回はまずブランドセーフティの観点から導入しましたが、今後はアドフラウド対策も含め、品質管理をより一層強化していく方針です。
今後のマーケティング活動において、Momentumのサービスをどのように活用・拡張していきたいとお考えですか?
デジタル広告の不正は「イタチごっこ」の側面があり、すべてを自社で把握するのは困難です。Momentumには、今後も最新の事例やリスクに関する情報を継続的に共有していただきたいと期待しています。
たとえば、P-MAXキャンペーンにおいて架空のコンバージョンが発生し、最適化が誤った方向へ進むといった事例も耳にします。こうした情報をクライアントへ分かりやすく翻訳し、危機意識を共有することも、代理店や専門事業者の重要な役割です。
機能を提供するだけでなく、クライアントが「自分たちも対策しなければならない」と気づくような情報発信を期待しています。
最後に、デジタル広告の品質やブランド保護に関心を持つ企業様へメッセージをお願いします。
リスクを知った上で、今導入しないということが、一番のリスクだと思います。
築き上げたブランド信頼は、不適切な広告掲載によって一瞬で崩れる可能性があります。一度失った信頼を回復するには膨大な時間とコストがかかります。
AIが猛威を振るう今、アドフラウドやMFAサイトなど、攻撃側の手段も巧妙化しています。リスクがさらに広がる前に、今すぐアドベリフィケーション対策を始めるべきです。
安全性もリスクも、時間とともに積み重なり、影響範囲を広げていきます。今取り組むことが、結果として最も安全かつコスト効率の良い選択になるはずです。
今回お話しを伺ったのは…
株式会社Spicelink
「時代を驚かそう。」を掲げ、ブロックチェーン事業とデジタルマーケティング事業を展開。デジタルマーケティング事業では、アドベリフィケーション事業、広告コミュニケーション事業、クリエイティブ・サイト構築などに取り組んでいる。
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