取材記事

【インタビュー:株式会社ジーニー】 広告品質をプラットフォームの競争力に。 DSPベンダーが「HYTRA API」で実現する、配信の透明性と顧客信頼

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目次

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Momentum株式会社
カスタマーサクセスグループ 大里 真義、セールスグループ VP of Sales 新原 良太

株式会社ジーニー
デマンドサイド事業部
プロダクトマネジメント部 部長代理
兼 アカウントマネジメント部 Customer Successグループ マネージャー
北原 圭一郎 様

インタビューについて

デジタル広告市場の成熟に伴い、広告主や代理店から「広告品質」や「サプライチェーンの透明性」に対する要求が厳格化しています。アドフラウドによる予算の搾取や、不適切な掲載面への配信によるブランド毀損は、広告主だけでなく、広告を届けるプラットフォーム事業者にとっても見過ごせないリスクです。

今回インタビューを行った株式会社ジーニー(以下、ジーニー)様は、国内有数のDSPをはじめとする広告配信ソリューションを牽引するプラットフォーム事業者です。同社は、広告主に最も安心・安全な配信環境を提供すべく、Momentumの「HYTRA API」を導入しました。

プラットフォームの提供価値を高めるために、同社がどのような問題意識を持ち、いかにして広告品質を自社の強みへと昇華させたのかについてご紹介します。

株式会社ジーニーについて

ジーニーについてお聞かせください。

弊社は「誰もがマーケティングで成功できる世界を創る」というパーパスのもと、広告プラットフォーム事業やマーケティングSaaS事業、デジタルPR事業を中心に展開しています。広告プラットフォーム事業のデマンドサイドでは、主にDSPやDOOH(デジタル屋外広告)などの広告配信ソリューションを提供し、広告主様や広告代理店様のマーケティング活動を支援しています。

私たちは、デジタル広告を企業と生活者を適切につなぐ重要なコミュニケーション手段であると考えています。

そのため、広告効果の最大化だけを追求するのではなく、ブランド価値の向上やユーザー体験への配慮も重視し質の高い広告配信の実現に取り組んでいます。広告主様に安心してご利用いただける配信基盤を提供することは、私たちの最も重要な使命の一つです。ジーニーは、企業と生活者の双方に価値をもたらすマーケティング環境の実現を目指しています。

アドベリフィケーションへの課題意識・背景

アドフラウドやブランドセーフティといった広告品質の課題には、いつ頃から、どのようなきっかけで注目されていたのでしょうか。

デジタル広告市場の拡大に比例して、広告品質への関心は年々高まっており、当社でも以前から最重要テーマの一つとして認識していました。

昨今、広告主様や広告代理店様より、案件単位で具体的な品質管理を求められる機会が増加しています。特に官公庁や社会的影響力の大きいセンシティブな案件においては、プラットフォームの選定段階から高度なアドベリフィケーション対策が必須条件となるケースも少なくありません。配信の品質や透明性を担保し、安心して利用できるクリーンな広告配信環境を提供できるか否かは、いまやビジネス上の信頼関係を構築する上で不可欠な要素となっています。

当社でも独自に広告品質を向上させる施策を継続的に実施してきました。しかし、DSPを提供する立場として、市場の要求に応えるだけでなく、業界全体をリードする水準で安心・安全な広告配信環境を提供していく必要があると考え、アドベリフィケーションへの取り組みをさらに強化しました。

ブランド保護や広告投資の適正化という観点において、当時はどのような危機感を持たれていましたか。

広告主様からお預かりした大切な広告予算を適切に活用し、安心して配信できる環境を維持することは、広告プラットフォームを提供する私たちの重要な責任です。

デジタル広告の普及により、広告配信のサプライチェーンは高度化・複雑化し、結果として広告がどのような経路をたどり、どこに配信されているのかを把握するのが以前にもまして難しくなっています。こうした環境の中で、アドフラウドは本来届くべきではない不正なトラフィックに予算が流出するリスクを生み出します。またブランドセーフティへの対策の欠如は、不適切なコンテンツへの掲載によって広告主様のブランドイメージや社会的な信頼を損なう危険性があります。

これらは一企業の問題にとどまらず、インターネット広告市場全体の信頼性を脅かす重要な課題です。当社ではこれまでも独自の品質管理体制のもと、広告品質の向上に取り組んできました。しかし、自社による取り組みだけではなく、第三者による客観的な評価・検証を組み合わせることで、より高い透明性と信頼性を実現する必要があると考えていました。広告主様や広告代理店様に対して十分な説明責任を果たし、安心してご利用いただける配信環境を提供するため、専門事業者が提供するアドベリフィケーションソリューションを活用した多層的な品質管理体制の構築を推進しています。

対策を強化するにあたり、社内ではどのような議論や合意形成のプロセスがありましたか。

社内では、「広告主様により安心してご利用いただけるプラットフォームを提供するために、どのような品質基準を整備すべきか」という観点で議論を重ねてきました。

具体的には、「数字(直接的な費用対効果)」と「プラットフォームとしての配信責任」という両軸で議論を進めました。もちろんアドフラウドの排除による広告費の最適化や投資効率の改善といった定量的なリターンは重要ですが、私たちはそれ以上に、お客様の広告予算を預かるプラットフォーム事業者としての社会的責任や、中長期的な信頼関係の構築という、「企業の在り方」における重要な投資であるという点に重きを置きました。

営業、プロダクト、運用の各部門がこの方針を深く理解し、共通の責任感を持って向き合ったことで、短期的なコスト視点はありつつも、お客様への提供価値を高めることに重きを置き、導入への意思決定をスムーズに進めることができました。

Momentumの選定理由と活用成果

国内外に複数のソリューションがある中で、Momentumを知ったきっかけと、パートナー選定の決め手を教えてください。

対策の強化にあたり、国内外の様々なソリューションを比較・調査していました。その過程で、業界関係者からのご紹介や情報収集を通じてMomentumを知りました。

最終的な選定の決め手となったのは、日本市場における豊富な実績、国内の広告配信環境を踏まえた解析技術、そして手厚いサポート体制です。

アドベリフィケーションという取り組みは、単なるツール導入ではなく、継続的な運用や改善が重要だと考えています。パートナーとして、技術力だけでなく、導入時の支援体制や運用フェーズでの伴走体制も重要なポイントでした。

また、広告品質の向上を通じて「広告主・媒体社・プラットフォーム全体が健全に共存できるエコシステムを目指す」というMomentumの考え方にも共感し、長期的なパートナーとしてMomentumと取り組んでいきたいと考えました。

実際の運用状況や、管理画面・レポートの使い勝手はいかがでしょうか。

HYTRA APIはリアルタイムで配信制御が行われるため、現場の運用工数を増やすことなく、高い安全性を担保できています。配信リクエストに対して正常なレスポンスがスピーディーであるため、システムのパフォーマンスを維持しながら自動化を推進できており、非常に高く評価できると感じています。

また、管理画面は必要な情報が直感的に把握できる設計になっており、配信状況を即座に可視化できる点は非常に実用的だと感じています。

さらに、提供されるレポートによって、ブランドセーフティやアドフラウドの状況を客観的なデータとして確認できるため、社内での迅速な状況共有や、広告品質を継続的に改善していくための重要な意思決定に役立っています。

Momentumのサポート体制(オンボーディングや問い合わせ対応など)への印象をお聞かせください。

導入初期の段階から非常に丁寧にサポートいただき、特段のトラブルもなくスムーズに稼働させることができました。

設定や運用に関する細かな相談に対して、迅速かつ的確に対応していただいています。ツールの売り切りではなく、「伴走型のパートナー」という印象を持っています。

アドベリフィケーションは継続的に運用していくことが重要であり、だからこそ必要な時にすぐ相談できる体制が整っていることは非常に心強く、安心して運用を進められる大きな要因となっています。

導入前に期待していたことと、現在の実感を比較して、手応えはいかがですか。

客観的なデータに基づき、広告配信の状況を第三者視点でクリアに証明できる環境が整ったことに大きな手応えを感じています。

社内の品質に対する意識が向上したことはもちろん、広告主様や代理店様に対しても「外部ベンダーによるダブルチェックを実施し、透明性を確保している」と、納得感のある根拠をもって説明できるようになりました。この客観的なファクトの存在が、信頼関係の構築に大きく寄与しています。

ただ、この領域は一度対策すれば完了というものではありません。新たなリスクや課題が生まれ続ける環境だからこそ、継続的にデータを確認し、改善のサイクルを回し続けることが本質です。今後もMomentumと連携し、さらなる広告品質の向上を追求していきたいと考えています。

プラットフォームとしての安心感と今後の展望

サービス導入によって、社内の意識や営業活動における「安心感」にどのような変化がありましたか。

「広告効果」という従来の指標だけでなく、「広告品質」も同等に重要な評価軸であるという認識が、社内でより浸透したと感じています。

当社ではこれまでも品質は重視していましたが、第三者の視点で配信状況を可視化・検証できる環境が整ったことで、経験や感覚値だけではない客観的な判断が可能になりました。営業・運用・プロダクトの各部門が、広告品質に対して共通の認識を持って議論できるようになったことの意義は大きいです。結果として、広告主様に対しても「安心してご利用いただける配信環境である」と、これまで以上に自信を持って提案できています。

今後、この仕組みをどのように活用・拡張し、ビジネスを発展させていきたいですか。

今後も広告品質の維持・向上を軸に、アドベリフィケーションの仕組みを最大限に活用していきます。

広告主様から求められる透明性やブランド保護への期待は、年々高まっています。そうしたニーズに先回りして応えるためにも、Momentumが提供する知見やレポートを活かし、より強固で安心な広告配信基盤の構築を推進していきたいと考えています。

デジタル広告市場の変化に伴う新たな課題にも柔軟に対応し、「広告品質の高さ」をジーニーの差別化要素として、サービス価値の向上に繋げていきたいと考えています。

最後に、デジタル広告の品質やブランド保護への対策を検討している企業へ、メッセージをお願いします。

現在のデジタル広告においては、コンバージョンなどの成果指標と同じくらい、広告が「どこで」「どのような環境で」「適切に表示されているか」という配信品質に目を向けることが重要になっています。

アドフラウドやブランドセーフティの課題は、一企業だけの努力で解決できるものではありません。広告主様、代理店様、プラットフォーム、 アドベリフィケーションベンダーが連携し、業界全体で品質を高めていくことが、結果として健全なデジタル広告市場の発展に繋がります。

そのためには、まず自社の広告品質に関するポリシーを明確に定義した上で、適切なアドベリフィケーションの仕組みを導入し、継続的に改善に取り組んでいくことが、企業の持続的な成長を支える重要な要素になるのではないでしょうか。

私たちも今後、業界パートナーの皆様と連携しながら広告品質の向上に取り組み、誰もが安心して活用できる健全な広告エコシステムの実現に貢献していきたいと考えています。

GENIEE様_ロゴ

今回お話しを伺ったのは…

株式会社ジーニー 様

マーケティングでの成功やアジア貢献を掲げ、企業の収益拡大や生産性向上を支援するソリューションを提供するマーケティングテクノロジーカンパニーです。

ginga yui

ginga yui

大学卒業後、新卒採用支援会社でのSMB向けセールスを経てコクヨグループの企業に入社。 エンタープライズ向けのBPO事業でセールスに従事するかたわら、新領域プロジェクトリーダーやマーケティング業務を兼務。 Momentum株式会社ではセールスを経験後、現在はマーケティングを担当。 新プロダクトのプロモーション〜マーケティングまでを務める。